僕のつくった、愛しき魂 ―
ロボット工学者であるシュウジは、一人のロボットを作り上げた。
シーマと名付けた。
彼は敏捷なコンピューターもみなぎる馬力も持たない。
ただ彼が脈を打つとき、息をするとき、
風の冷たさや人の温もりを感じるとき、
どんな顔をするのか、それを知りたい。